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低音 [ピアノのこと]

このところ、秋雨前線の影響で、天気が不安定ですが皆様どうお過ごしでしょうか?
大型の台風も接近しているそうなので、注意が必要ですね!

さて、今回のテーマは【低音】です。

低音といっても、今回は正確にゆうと低音弦のお話をしたいと思います。

ピアノの演奏を聴いていると時に低音の音に力強さがなかったり、迫力や深みが無いと
演奏の表現力に物足りなさを感じることがあると思います。

音の音色や音量等は、ピアノ全体の状態とその環境・演奏者で変わってくると思います。
その中で、今回は低音弦についてということですが、日頃修理・調整・調律等をやっていて
感じていることがあります。
それは、どれだけ頑張って整調や調律をやっても低音弦が悪いとどうにもならないのです。
低音弦に限っては、ピアノ弦に銅線が巻いてあるので、銅線が巻いていない中音や高音よりも
複雑な弦になっています。
その低音弦は、同じ銅線とピアノ線を使っても巻き方一つで、まったく違った音になるのです。
どうして違ってくるのかを説明しだすと、専門的すぎるのとブログでは伝えれきれないような内容になって
しまうので省略しますが、簡単にいうならば、技術と経験が必要なのです。
下記のように感じた場合は低音弦が悪いということがあり得るので、参考にしてみてください。

①低音(銅線が巻いてある弦)の音が、違和感があるほどツマった音に感じる場合。
②ジンジン・ギャンギャンと汚く耳障りな音

上記の場合がすべて弦のせいとは限りませんが、可能性はあります。
調整・調律してもらっても、上記の違和感が治らない場合は、弦に原因があるかもしれませんので、
そういった場合は、当社にご連絡下さい。原因を確認し、弦に問題があった場合は、
当社で新しい弦を作成し、交換することが可能です。
普段、この低音弦を作っているからこそ、よりそういったことにも敏感に対応できます。
当社で、職人が責任もって作らせていただきます。

この、低音に限っては新しいピアノであっても、作成の仕方が悪かったりすると
音が悪いということがありえます。
銅線が巻いていない部分の音は良くて、低音弦が悪い場合は低音弦のみを交換すると、
一気に解決する場合があるので、いつでもご相談ください。
写真は、当社工場にて低音弦を作成しているものです。
ピアノ線に銅線を巻きつけているのがわかりますか?
銅線を巻いてある弦ですので、通称【巻き線】と読んでいます。
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