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ペダルの高さ、測ってみました [ピアノのこと]

ペダルの高さについてですが、実はピアノによって様々です。

メーカーや機種によっても違いますが、インシュレーター(キャスター受け皿)によってピアノが高くなりますので、ペダル高さも変わります。

979410C8-8DCF-4A88-8197-E5CD7316D180.jpeg写真は一般的なインシュレーターで、左の大きいタイプはゴム製のインシュレーター。キャスターをすっぽり覆う物で大きい分、高さもあります。

隣のプラスチック製が一番多いですね。手軽で扱いやすいので一番普及しています。


さて、ご家庭ではインシュレーター無しで直接設置しているピアノは少ないと思いますが、まず「インシュレーター無し」と「プラスチック製」、そして「ゴム製」でのペダル高さの違いを測ってみましょう。



928E1858-F297-4223-B39A-56DB69B9279E.jpeg測定に使用したピアノは

「ヤマハ・アップライトピアノU3H、製造番号160万番台」

測定位置はペダル先端から2センチ奥で測ります。




「インシュレーター無し・・・6.9センチ」

「プラスチック製・・・7.7センチ」

「ゴム製・・・9.0センチ」

という結果。

インシュレーターの有無、種類によって約2センチ程の差もあります。


ペダルが地面から高くなる事によってペダルの踏み込み角度が変わりますので操作性も変化しますし、ペダルを踏む際に重く感じる事もあります。

もしペダルが重いと感じる方はインシュレーターの高さを疑ってみると良いかもしれません。

その際は上昇した分の高さの足台を置くと踏みやすくなる訳です。

他にもペダルに直接取り付けるタイプの補助ペダルを使用した際に、足台の高さが変わっていく事も考えられます。


さて、一般的なインシュレーターの高さ違いが分かったところで、ピアノの機種等によってどれ程の違いがあるかも測定してみましょう。

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全てのピアノでの測定は不可能につき詳しいデータとは言い難いですが少しでもご参考になれば。

なお、測定は上記のU3H同様インシュレーター無しでペダル先端から2センチ奥で測定しました。


『ヤマハ・アップライトピアノ』

UX 製造番号200万番台‥6.8センチ

W102 製造番号390万番台‥6.8センチ

U3A 製造番号400万番台‥6.8センチ

UX10A 製造番号490万番台‥6.4センチ

U100 製造番号550万番台‥6.6センチ

UX300 製造番号550万番台‥6.4センチ

YU1 製造番号580万番台‥6.3センチ

YU33 製造番号630万番台‥6.6センチ


『ヤマハ・グランドピアノ』

C3A 製造番号430万番台‥5.9センチ

G3E 製造番号520万番台‥5.6センチ

C1 製造番号620万番台‥6.0センチ


『ボストン』

アップライトピアノ‥7.3センチ

グランドピアノ‥5.8センチ


『スタインウェイ』

D274 製造番号56万番台‥6.4センチ

B211 製造番号53万番台‥6.2センチ


と、色々測定してみました結果分かった事は「みんなバラバラ」という事。

大体6センチから7センチの間が多そうです。


ただ、発表会やコンクール会場のピアノと自宅のピアノとでは、上記のインシュレーターの件も含めてペダル高さの違いがあるという事もご認識いただければと思います。


文章:桃太郎






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