ウナコルダとは [ピアノのこと]
夏は暑さもキツイですが、蚊が出てくるのも辛いです。
虫除け対策はもちろん、虫刺されの際には「かゆみ止め」が欲しいですね。
そうそう、ムヒとかウナコーワとか。
ところで、ウナコーワの「ウナ」とは至急電報の略語(ウナ電)だそうです。かゆみに対しすぐ効く即効性=至急、というところに掛けているそうです。
コーワはもちろん製造元の興和株式会社さんから。様々な製品でお世話になってますよね。
さて、ピアノには「ウナコルダ」というペダル機能があります。
ここでのウナの意味は「1」、コルダが「弦」という意味で、「1本弦」という事が語源になっております。
このウナコルダは主にグランドピアノの左側ペダルの機能で、踏むと鍵盤(内部アクション一式)が右にスライドします。
写真はハンマーと弦の関係。
ご覧のとおり弦が3本で1つの音になっております。(主に中音域から最高音域)
これが左側のペダルを踏む事で次の写真の様になります。
3本弦のうち左端の弦がハンマーに対しギリギリの位置に来ました。
この結果、音色が変わりますので演奏の表現を変える事が出来ます。
なお、ハンマーの普段弦が叩かれていない位置に弦が来ますので、これによっても音色が変わるのです。
ちなみアップライトピアノでは一般的にはこの機能は無く、ハンマーの位置が前に移動する事で変化をつける様に出来ています。
ウナコルダを上手く使って表現を楽しんでみましょう。
文章:桃太郎