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ピアノを劇的に良くする2つの調整 [修理・調整]

何だかそれっぽいタイトルではありますが、結構重要な要素ですので早速。

①ピアノを劇的に良くする2つの調整、其の一。

C6E1212D-D737-4B2C-8FB8-84898D4183BD.jpeg鍵盤調整。

鍵盤を外した際に鍵盤ピンが綺麗かどうかはかなり重要です。

写真の磨いている部分は鍵盤の支点となる箇所。

ここが錆びついていたりベタベタしている様だと鍵盤の動きはスムーズにいきません。

鍵盤ピンは手前側にもありますのでそれぞれ綺麗な状態にします。

鍵盤の各ブッシングクロスも適切な状態にし、キツすぎやガタガタはダメです。

これだけで「鍵盤に指がスッと溶け込む感じ」になります。

ピアノと指との距離感が近くなったと言われた事もありました。


②ピアノを劇的に良くする2つの調整、其の二。

AFB445F5-4B89-47E6-BF87-B05351D3EF09.jpegダンパー調整。

ダンパーは音を止めている部品。

ペダル操作時はもちろん、打鍵の際もダンパーは稼働しますが、ここがいかに正確に整然と動くかを調整します。

各音・各弦に対してダンパー全てが正確なタイミングで離れ、かつ正しく止音される。当たり前の様に聞こえますが、これがなかなか上手くいっていないピアノが多いです。

実はダンパー調整はかなり繊細で難しく、時間もかかりますので大変な作業の部類に入ります。

ダンパーのフェルト調整、始動調整、ダンパーストップ時の遊び調整、ハーフペダル、ペダルの踏みしろ等等、これら一連のダンパー調整がうまくいっていると、音が本当に変わります。

音を止める部品調整で、出てくる音が変わるんです。


もちろん他にも大変多くの調整があってピアノは構成されてますが、上記の2点は大変重要であり実は「基本」でもあるのです。


文章:桃太郎

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