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ピアノの値段の付け方 [ピアノのこと]

「何が違うんですか?」

ご来店されたお客様からのご質問で大変多い疑問。

ずらっとたくさん並んだピアノ。その中から一台を選ぶ上で違いを知るのは大変重要です。


中古ピアノの値段は様々ですが、まずは下記の様に分けて考えましょう。


①年式の違い

・・・製造年が古ければ安くなります。新しければ価格はまだ下がりませんので高く感じます。

☆古いもので大体50年前位、新しめで10年前位と言ったところ。


②大きさの違い

・・・小型より大型になれば価格は高くなります。アップライトですと高さ、グランドですと奥行きで価格が変わります。

☆大きいピアノの方がボリュームが出て音質的には向上します。小型になればなるほどタッチ感も違ってきます。


③品質の違い

・・・発売時に上級モデルとして製造された物や、逆に入門モデルとして製造された物があります。 

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写真のピアノは当時上級モデルとして販売されたヤマハUX300。

通常のモデルに対し、支柱がX型であるのが特徴で他にも張弦方法にアグラフ方式が採用されていたりと凝ったつくりです。

もちろん当時の販売価格も高くなりますので中古価格にも反映されます。

逆に製造がアジア製のもの等は価格が抑えられて販売されています。


④塗装やデザインの違い

・・・黒いピアノに対して木目の外装はお値段もかかります。

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写真はヤマハU5B。落ち着いた風合いの木目がいいですね。こちらは艶消しという仕上げでピカピカした艶出しとは趣が違いますね。

木目の場合は色合いが様々ですのでお部屋のイメージに合った一台を探すのも楽しみ。

ただし、黒に比べて数が少ないので注意が必要。


⑤修理・調整の度合い

・・・どの程度修理してあるか。

☆これは見た目にも内容的にも判断し辛いところ。言い方は良くないですが、素人目には判断できません。

例えば外装の仕上げ。磨きや塗装も技術者の手腕によるところが多く、中古とは思えない程に磨き&塗装が出来る技術者が手掛けている物は本当に美しいです。


内部の仕上げは更に判断しにくく、正直ガタガタの調整で出ている中古なんてザラにあります。

販売店の特徴や技術者の技量などをじっくりと見極め判断しなくてはいけません。

気に入ったピアノがあっても即決はせず、しっかり調べて信頼のおける「技術者」を見つけてご相談下さい。



ピアノは買ってから「購入元と在籍調律師」との長い付き合いがスタートします。

極論ですが、それらは使用者自身の音楽性・ピアノライフを左右します。

決して慌てず、信頼のおける所からピアノを選びましょう。


文章:桃太郎




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