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今日は調律の日。ピッチのお話。 [調律]

今日、4月4日は「ピアノ調律の日」です。

音の基準であるA(ラ)音の周波数が「440Hz」であるところからきております。


この「440Hz」という基準ですが、実は過去の時代や国によって違いがありました。

19世紀半ばから後半ではオーストリアやフランスで「435Hz」が使用されておりました。

その後なんやらかんやら色々あり、アメリカで「440Hz」が使用されていき、1939年のロンドンでの会議で「440Hz」が採択され、その後に国際標準になりました。


しかし現在ではコンサートの際は「442Hz」というコンサートピッチを使用する事が多く、ヨーロッパでは更に高い「444Hz」という高いピッチも使用します。

逆にアメリカでは「440Hz」でコンサートを行う事が多いです。


日本の多くのコンサートホールではピアノ調律は「442Hz」に合わせておく事が多く、仮に「440Hz」で調律をした場合は使用後に「442Hz」へ戻す調律を行う事もあります。

コンサートの種類や演目によっては「441Hz」もよくあります。


ひとことに「調律」と言っても様々な「ピッチ事情」があるんです。


文章:桃太郎


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