ちょっとの違いで何が変わるの? [修理・調整]
あとちょっとで今年も終わってしまいますね。
「ちょっと」と言えばピアノの調整も「ちょっと」の事でガラリと変わってしまいます。
鍵盤調整をしていて、どうしてもタッチが揃わない時があります。
そんな時は各パーツの状態を一個一個確認し直します。
写真は鍵盤とアクションの接点となる「キャプスタン」という部品。
よく見ると、このキャプスタンの位置がちょっとだけ奥にいる鍵盤があります。これによりここのタッチが微妙に他と違っていました。
さっそく取り付け位置を修正しタッチを再確認します。
ピアノの調整は実に多くの部品で成り立っておりますが、それら全てを緻密な精度で揃えていく必要があります。
精度を詰めれば詰める程、ほんのちょっとの違いが重要になっていくのです。
文章:桃太郎