冬の調律、夏の調律とは [調律]
寒い日が続きますね。
こうも寒いが続くとピアノへの影響はもちろん出る訳ですが、そのピアノの状態は気候の変化・空調の変化を意識する必要があります。
昨年の梅雨を覚えていますでしょうか?昨年は梅雨期間が長く雨量も多くジメジメMAXな時期でした。
そんな時期に「ピアノの音が出ない」との事でお客様よりお電話をいただきました。
さっそくお伺いしピアノを見てみると部品の動きがかなり悪くなっておりました。
調律の状態も多湿特有の狂い方になっており、流石にこのままの調律だと弾いてて気持ち悪いな…と思いましたが、「いま多湿である事→→今後除湿された時」を考慮しあえてこのままに。
お客様には“多湿が原因ですので除湿を心がけて頂く”様にご説明しました。
実はこちらのお客様へは毎年1月にずっとお伺いしており、調律や調整の状態は把握しております。
という訳でこの冬あらためてお伺いしましたら、調律はいつもの音にバッチリ戻ってきておりました。
もし昨年の梅雨に慌てて直していましたら、この冬はその反動を受けて調律がズレていた事でしょう。
それでも「調律の必要が無い」という事はなく、やはり年間を通して温度(湿度)の動きはしっかり出ましたので、変化の傾向を考慮しつつ適切に揃えていきます。
ピアノを弾いていて「さすがに変だな」と思った際は、もちろんご連絡下されば直ぐにご対応致しますが、一旦“温度・湿度”の状態をご確認ください。
文章:桃太郎