SSブログ
メッセージを送る
修理・調整 ブログトップ
前の5件 | -

ハンマーフェルトが残り無くなると? [修理・調整]

暑い日が続きますが時期的には残暑だそうで、いつになったら涼しくなるんざんしょ。

さて、残りの夏がいつまでかも気になりますが先日見たピアノパーツがこんな状態に。

49A2E4E1-2316-468C-84D4-CD9C849A34E8.jpeg














これは弦を叩いているハンマーです。

材質は羊毛、つまりはフェルトなので使えば使うほど弾けば弾くほど消耗します。


写真では弦の跡がしっかりついて溝の様になっております。

本来理想は卵の先端の様な形になっている方が良い音が出るのですが、この様に変形していってしまうと音色がコントロールしにくくなります。

この様な状態になったハンマーは削って整形し直してあげる事で、ある程度状態を回復させる事は可能なのですが、やはり大きさが小さくなっていってしまいますので何度も何度もは削れないのが実際なところ。

特に高音域のハンマーは小さいので、かなり慎重に判断しないとフェルトの残りが尽きていきます。

では、フェルトがこれ以上無いという所までいくとどうなるか?

それは単純に木が出てきます。そうなると木で弦を叩きますのでそこからは違う楽器にクラスチェンジするという訳、ないでしょう。弦が切れますし壊れます。ですからフェルトが尽きるまで使い続けてはいけません。

では過度に消耗変形したハンマーはどうするか?それは単純に新しいハンマーに交換してあげれば大丈夫です。

なおハンマーフェルトはピアノ一台分での交換になりますので減ったハンマーだけ交換という作業は出来ません。


さらに、それだけ使い込まれたピアノですから弦やチューニングピン、ダンパーフェルトなど他にも様々な部品が消耗しておりますので、総合的な修理いわゆるオーバーホールをおすすめしております。


文章:桃太郎

スタインウェイをはじめ、ピアノのことならお気軽にご相談下さい!
→ 名古屋ピアノ調律センターのホームページへ
 共通テーマ:音楽

鍵盤下の両替作業? [修理・調整]

ピアノの調整には様々な方法があります。

メーカーによる考え方の違いはもちろん調律師によっても様々です。

ただ、最終的に到達したい仕上がりや精度は同じような水準に向かっていますので、結果として演奏者が納得する状態が出来上がるかが重要です。


しかし、細かい作業項目のなかには「こうすべき」というセオリーの様なものが数多く存在します。

例えば、

24FDDE6F-EF08-43FE-AE34-AB488AFEDD09.jpeg






















写真は鍵盤の下にある部品。

緑色の物はクッションの役割をしているパンチングクロス。

そのパンチングクロスの下に「紙」を適量差し込んで「鍵盤深さ」を調整しています。

実はこの「紙の入れ方」にも考え方があります。

写真を見ると水色の紙が大量に入っており、端には厚紙が1枚デンッと入ってます。

この水色の紙は0.08ミリですが、こんな薄い紙を大量に入れるならもうちょい厚い紙を入れてあげた方が良いです。

薄い紙を大量に入れる事で底がフワフワしてしまい安定しません。

79D1EEC1-3DC7-4D50-AD4F-B5C4C5828F1C.jpeg
















次の写真では紙の厚さを適切に変えました。

どえらい入っとった紙達は、厚さの違う各種紙達に入れ替えられスッキリしました。

私はこの紙の入れ替え作業を「両替」と言いま、せん。

作業上、紙の入れ替えは厚さを計算しながら行いますので、多少手間といえばそうなのですが、明らかに足していくだけの作業はかえって悪循環に陥ります。

※最終的にかなり繊細な調整ではあえて薄い紙を2〜3枚重ねて揃える事もありますが、同じ紙は使用限度があります。


当然紙の入れる順番も決まっており、底に向かうに従って厚くしていきます、などなど。

ピアノ調整作業を行う上でこの様なセオリーは数多くあり、これらが無視され続け調整されたピアノは当然良い状態とは言えない結果になっています。

逆に、細やかな作業や調整に丁寧さや担当調律師のこだわりが見られるピアノもあり、やはりその様なピアノは状態も良く音もタッチも生き生きとしております。


たかが1枚の紙かもしれませんが、小さな作業の積み重ねが大きな結果をつくりあげるものであります。


文章:桃太郎





スタインウェイをはじめ、ピアノのことならお気軽にご相談下さい!
→ 名古屋ピアノ調律センターのホームページへ
 共通テーマ:音楽

ピアノからシャンシャン聞こえる? [修理・調整]

ピアノの調整をしていると様々な状態や症状に遭遇する事があります。

それらは演奏者(利用者)からご指摘される場合もありますが、訪問調律や点検の際に発見出来る事もしばしばあります。

C84FDBFD-0DB2-450C-A6A3-9CADEF1C962A.jpeg















写真はピアノ内部にあるハンマーフェルト。

注目はこのハンマーの接着箇所。

動物のキリンで言うところ、頭部にあたるハンマーに対して首にあたるシャンク。

それらの接着箇所が今回問題

があった場所。


通常ここは接着剤でくっついておりますが、この接着剤が劣化してしまう事でハンマーが弦に当たった際に雑音を生じるのです。

症状が悪化するとハンマーがグラグラします。

雑音はアップライトですと意外に聞こえないのですがグランドでは分かりやすいレベルで、音が出ると同時にカチャっと聞こえます。これを我々調律師は「シャン」と言います。カチャっと聞こえますがシャンです。

F7407D5F-5FB8-49C1-9E02-EEDB1551E841.jpeg

















シャンが出ると雑音を伴うばかりか音色を損ないます。

という事でシャンはさっさと修理しないといけません。

ハンマーとシャンクを一旦バラして再接着します。

一般的なメーカーはボンドを使いますが、写真の様なスタインウェイピアノは「ニカワ」という接着剤を使います。

一般的にボンドは取り扱いが楽なのですが、接着が柔らかく音色に影響します。

ニカワは扱いが難しく手間がかかるのですが、接着がカッチリと固くなりますので音色の向上につながります。

そんな訳でニカワは大変ですが、ピアノに合わせた修理が鉄則ですのでニカワにて再接着。


細かいパーツの多いピアノですが、それらの状態変化は見て分かる場合もあれば耳や指先でしか発見出来ない事もあるのです。


文章:桃太郎



スタインウェイをはじめ、ピアノのことならお気軽にご相談下さい!
→ 名古屋ピアノ調律センターのホームページへ
 共通テーマ:音楽

どうする?ピアノのデカい傷 [修理・調整]

早速ですが写真を見て下さい。

43DC1E7C-527D-4F56-AE6C-988A084F2281.jpeg











赤マルの所、大変デカい傷があり泣くに泣けない状態。

一応黒色で補修して目立たない様にはなってますが泣けてきます。

さて、これではイカンと塗装修理をしようと思いますがこの様な本体の傷の場合、ピアノを工房に搬入しないといけないのでは?と思われますが、ここは弊社工房の出張塗装にお任せ下さい。


E72ABED0-25F9-4B99-8D43-2BEE90FA4EEA.jpeg













次の写真をご覧下さい。

どえらい綺麗になっとるがや。


あんなに目立っていた大きな傷がこんなにピカピカに修理出来ますのでお困りの方は是非ご一報下さい。


もちろん現場で誤ってぶつけてしまったという業者の方もお気軽にご相談を。




文章:桃太郎



スタインウェイをはじめ、ピアノのことならお気軽にご相談下さい!
→ 名古屋ピアノ調律センターのホームページへ
 共通テーマ:音楽

鍵盤のトラブル、黄ばみについて。 [修理・調整]

ピアノのクリーニングについて色々なお問い合わせを頂きますが、「鍵盤のクリーニング」もよくあります。

鍵盤はご存知のとおり「白鍵」と「黒鍵」に分かれますが、今回はお問合わせの多い「白鍵…の「手前」。

4BC3F231-411E-41E2-949C-635546C5EADB.jpeg















写真に見られる白鍵手前の「黄ばんだ?茶ばんだ?」箇所。

ここは鍵盤木口(こぐち)と呼びますが、この変色は少し古めのピアノによく見られます。

色だけ黄色く変色してしまう物もあれば、写真の様に縮んだ様になってしまう物もあります。

このタイプは木口が剥がれ落ちたり、反り曲がって外装部品に接触したりで鍵盤が戻ってこなくなってしまう事もあります。


見た目も去ることながら、機能的にも問題が発生する場合は貼り替えをお勧めします


さて、この様な鍵盤木口の貼り替えはもちろん、鍵盤自体の貼り替えも白鍵・黒鍵ともに可能です。

特に黒鍵は、コンサートピアノの様な「黒檀」にも交換可能ですのでご興味のある方はぜひご相談ください。


文章:桃太郎

スタインウェイをはじめ、ピアノのことならお気軽にご相談下さい!
→ 名古屋ピアノ調律センターのホームページへ
 共通テーマ:音楽
前の5件 | - 修理・調整 ブログトップ