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ピアノってどこに置いたらいいの? [ピアノの管理]

今回のブログはピアノの置き場所についてです。
長文を読むのが面倒な方は、ぜひ本日公開した動画をご覧ください。
【動画】ピアノの置き場所どこにする?
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さて、ピアノは温度や湿度の変化に弱い楽器です。
そのため、なるべく環境を一定にしてあげると、ピアノは安定した良い状態を保つことができます。
置き場所を考えるときに、気をつけていただきたいポイントは大きく4つあります。

①窓の近く
直射日光が当たると、ピアノが温められてしまったり、直射日光が当たらなくても、温度変化が大きかったりする場所です。(冬場は結露したりしますよね?)
例えばピアノの右側に窓がある場合、窓に近い方(高音側)だけ内部にサビやカビが目立つ、なんてこともあります。
カーテンを閉めて対策することがおすすめです。木目のピアノは日焼けをする場合もあります。


②エアコンの位置
直接風が当たると温度変化や過乾燥につながってしまいます。
こちらは風向きを調整してあげることで解決できます◎

エアコンの真下にピアノがある場合、風の影響を受けることは少ないのですが、水漏れをしピアノにかかってしまった、というケースもあります。エアコン工事をする際にはピアノが邪魔になるため、一度どかす必要があります。
万が一のことを考えると、少しずらして置いた方が無難かなと思います。
※ピアノをお客様自身で移動することは危険です。ピアノ専門の運送業者へ依頼しましょう。


③キッチンなど水回り付近
油汚れがピアノに付着してしまう可能性があります。
放置すると汚れが落としづらくなるため、こまめに拭いて対策ができますね。
湿度の高くなりやすい場所なので冬場は逆に乾燥を防げるかもしれませんが、湿度が高い場合には除湿機などで管理してあげると良いかなと思います。


④床暖房
床暖房をエアコンなどと合わせて使うと、とても乾燥しやすいです。
加湿器を使って、乾燥しすぎないように注意してあげられると理想的です。



この他に実際に質問が多い置き場所は和室(畳)
結論から申しますと、和室はピアノにとって全く問題ありません!!
畳が吸音材の役割を果たしてくれるので、音がキツくなりすぎずマイルドに聞こえるなどの効果もあります。

ただし畳にピアノを置いていた跡がついてしまったり、ピアノ椅子を引きずるとささくれてしまったり、畳がいたんでしまうことはあります。
そのまま置いていただいても大丈夫ですが、心配な方は厚みのあるボードやマットなどを用意すると安心ですね。


なるべく騒音対策をしたい方へ[音楽]
アップライトピアノの場合は、背面(後ろ側)から大きな音が出ています。
そのためピアノの背面が自宅の内側に向くように置くと、音漏れが軽減されます。
近くに窓があると、外に音が聞こえやすくなる原因の一つにもなりますね。
置き場所関係なく気になる場合は、吸音パネルを使った対策もできます。


もちろん置ける場所に限りはあると思いますので、置き場所に応じた対策ができれば良いかなと思います。
置き場所の候補が複数あって悩んでいる場合は、ぜひお気軽にご相談ください[るんるん]

動画の最後には、お客様の都合は無視した(?)完全調律師目線での理想の置き方についても話しています。
こちらはぜひ動画でご覧ください[目]


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 共通テーマ:音楽

ピアノの管理をスマートホーム化?! [ピアノの管理]

久々のブログ投稿です。谷口です。
最近なにかとスマートホーム化と耳にすることが増えました。
指定した時間になるとカーテンが自動に開いたり、「電気つけて」と言うと声に反応して電気が自動で付くアレです。

私自身も去年アレクサを家に導入して、天気やニュースを教えてくれるので使っていて便利さを感じつつ、
帰ってきたときも「ただいま」と言うと「おかえりなさい!帰ってくるのを待っていました!」って返事が帰ってくるので、独り身のわたしにはとても愛おしくも感じています…。

という寂しい話はさておき、最近SwitchBotの温湿度計を購入したのですが、これがスマートフォンの画面で湿度や温度の変化がわかるんですよね。こんな感じで。


温度湿度.PNG例えばこれをアレクサと連動させて湿度○%以下になると警告のアナウンスをしてくれたり、設定によっては察知して加湿器のスイッチを自動でオンにしてくれたりもできるようです。


ピアノを持っている方は、ピアノ部屋をその仕様にすれば管理がとても楽になるのでは!と社内でも話題になっていました。

これはほんの一例になりますが、生活が便利になっていく世の中を利用して、ピアノの管理にも紐付けられたら良いなあというお話でした。

谷口


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除湿を怠るとピアノがこうなります [ピアノの管理]

蒸し暑い日が続きますね。皆さまピアノ環境の除湿は継続して頂いているでしょうか?

この時期いかに除湿するかで冬季の乾燥時期に対し、少しでも極端な変化を防ぐ事に繋がります。


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写真はグランドピアノの鍵盤を外した所の土台となる箇所ですが、軸となるバランスピンがかなり錆びております。

ここは普段目に見えない箇所ですが調整の際に鍵盤を外してあらビックリ。

このままだと錆びたピンが鍵盤ホールの動きを阻害して最悪鍵盤が抜けなくなる事もあります。


この様になる前に普段からしっかり調整を…というのは当然ですが、そもそもピアノ設置環境が悪い事が疑われますので室内(ピアノ付近)の湿度を確認する必要があります。

なるべく湿度50%付近になる様に除湿機や空調をうまく使ってみて下さい。

環境を先に整えないと、いくら修理をしても故障を繰り返す事になりますので、まずは湿度計を置いて随時観察し適切に管理して下さい。

これから台風の時期にもなりますのでまだまだ油断は禁物です。


文章:桃太郎

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ピアノ調律師が冷える瞬間 [ピアノの管理]

梅雨入りしたかと思いきやさっさと梅雨明けし、毎日毎日暑い日が続いてます。

暑いこの時期といえば、寒くなる怪談番組がよくテレビで放送されてましたが最近はあまりやらないですねぇ。

さて、調律師が寒くなる瞬間というのは多々ありまして、先日もこんな物を発見し一瞬寒くなりました。

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とある現場へ調律に伺ったところ、床に黒い物体が…!

こ、これは!?


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拡大写真を。

「お分かりいただけただろうか…」


何かの破片に見えますが、どう見ても黒色艶出しの塗装面。

おそらくピアノかピアノ椅子の一部が欠けて落ちているではありませんか。


こうなると、何のどこの箇所が傷ついているか確認しないといけません。


ピアノを管理する調律師としては、外装のダメージも確認して報告や、補修の必要があるかどうかを所有者に伝える必要があります。

出来ればこの様な破片は見たくありませんが、補修は出来ますので適切に処置していきます。


この仕事をしておりますと、他にもゾッとする瞬間がいくつもありますが、瞬時に冷静に対応出来るスキルも必要なのです。


文章:桃太郎


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ピアノの年度末とは [ピアノの管理]

新年が始まりましたがもう3週目に入りました。年末まで350日近くあるとかマジ無r…

さて、今年は始まったばかりですが社会的には年度末という締めくくりに向かって忙しくなります。

特に公共のお仕事等には期日もありますのでスケジュール管理が重要になります。


さて、私たち調律師の仕事のなかで公共施設ピアノへの保守点検業務というのもあります。


保守点検作業に関しましては当ブログでも何度かご紹介しておりますが、公共施設(ホール)のコンサートピアノでは通常の調律とは別に定期的な保守点検を実施しております。


保守点検ではじっくりと時間をかけて各種パーツの点検・調整を実施し、ピアノが常にベストコンディションになる様に致します。


例えばですが、写真の様な金属部品もだんだんと“くすみ”が生じてタッチや音色に影響してきますので、保守点検の際にしっかりと磨きあげておきます。

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磨いてくすみが無くなり綺麗になりました。

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ピアノはパーツが非常に多くそれらを全て管理していく事は非常に時間がかかるものです。

しかしそのパーツがどれも重要で音やタッチ、品質へ影響して参りますので定期的な保守点検(メンテナンス)を実施する必要があります。


文章:桃太郎






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