チャイコフスキーコンクール2011 演奏を聴いて [音楽]
少し前にチャイコフスキーコンクールの結果が出ました
4年に1度の世界的なコンクールでどんな人がでてくるのだろうと、楽しみにしていました。
ピアノ部門・第1位のダニイル・トリフォノフさんは、去年のショパンコンクールで3位に入賞した人です。
その時もネット上で聴いた感想をここで書きましたが、私は一番好きな演奏でした。その音楽に感激した事を覚えています。
チャイコフスキーコンクールも映像を見ることができたので、本選の演奏を聴いてみました。
1位のトリフォノフさん、とてもすばらしい演奏でした
音の濁りのなさ、澄んだ美しさがとても印象的です。きれいな川の流れを連想します。
前回聴いたときは どことなくはかなさがあったのですが、今回はもう少し芯がとおった感じがしました。
よくありがちな、弾くことに対する一生懸命さやがむしゃらさが音楽の前面に出てしまうということが全くなく、いつも音楽が先にあるという感じがします。
どの瞬間も心に響いてくるような演奏でした。
20歳という年齢で、ここまで自分の音と音楽の世界を創り上げているトリフォノフさん。
この先はいったいどのような方向にいき、どのような音楽になっていくのでしょうか。
とても楽しみでもあり、同時にコンクール優勝で忙しくなり演奏の質が落ちないかと、余計な心配もしてしまいました。A