メーカー不明のピアノ。 思ふ事ありけり。 [ピアノのこと]
ヤマハ、カワイ、スタインウェイ。
ベーゼンドルファーにべヒシュタイン、ファツィオリ、ペトロフ。
ボストン、エセックスはスタインウェイブランドです。
さてさてこの他にも国内外問わずピアノメーカー・ブランドはたくさん存在します。
ひと昔前、日本がピアノブームであった頃、様々なピアノメーカーが存在し、隠れた名器や迷器をこの世に誕生させました。しかしそれらは時代とともに・・・っと、長くなりそうなので割愛。
主題→ 先日調律したピアノ。 中国製、ドイツ設計?はぁ・・・、メーカー、出所詳細不明。
見た目は木目の小型でキュート、しかしタッチや音色、設計バランス、精度、どれもをとっても何だか二番煎じ、どころか部品を適当にパートさんが組み立てただけ風の仕上がり。
でもまあ、税金など様々なコストのかかる輸入品の割に、新品でその値段(ピアノ原価はいくらなのやら・・・)なので、冷静に考えれば仕上がりもなるほど納得。 ピアノっぽく出来てます。
しか~し、何も知らないピアノ初心者のお客様にそれはちょっとないのでは・・・。あまつさえまだ小さなお子様が一生懸命弾きにくいピアノで練習されている実情。腱鞘炎にでもさせるおつもりか。
何を調整しても良くならないピアノ。良くしようと思えば恐らくピアノの原価を軽く超えます。←結論。
現在アジア諸国では多くのピアノメーカーが混在し、様々なピアノが格安で生産されています。
もちろんその中には素晴らしいピアノもあるでしょうが、歴史や製造ノウハウも怪しいメーカーがあるのも実際。
販売店の営業マンに上手に勧められても冷静にご判断下さいな。
ところでところで弊社でも輸入品は扱っております。
一例
←ペトロフピアノ。
良いですよ。
100年を超える歴史を持ち、海外のピアニストも多く使用。
←響板裏。
材質もノウハウに基づきチョイス。
銘木を使えば全て良い音がするわけではありません。ノウハウが重要。
・・・と、まぁ、別に宣伝しなくても知る人ぞ知る名器でもありますので、本文でこれ以上は触れる必要はないでしょう。割愛。
まあ結局は色々なピアノがありますが、よくわからないピアノはちょっと気を付けましょう。
アフターに携わる調律師も大変ですし、何より弾かれる方が一番可哀想です。
テクニックの上達、音楽性の向上、しいては音楽の楽しさ、それらは触れる楽器によってもその人の将来を変えていく事が大いにあり得ます。。。m