バネ [修理・調整]
朝晩と日中の気温差が近くなってきたと思えば、最低気温は徐々に逃げるような下がり方。
つられて最高気温も下がりますが、過ごしやすいのには変わりません。
「秋」、このような空気は「春」にも感じられます。
皆様は春と秋、どちらがお好きですか?
ところで秋は「オータム」といったり「フォール」といったり、英語でもアメリカ、イギリスで違いがあるのも面白いです。
春はスプリングです。 では・・・、
スプリングの話、はっじま~るよ~。
写真はグランドピアノのアクション。(スタインウェイ)
ピアノの部品の中にはスプリングがあります。
写真中央に、ぴょこっと飛び出たもの。
これがスプリングです。
この部品はグランドピアノ特有の部品。
タッチ調整において非常に重要な役割を持ち、我々調律師はこのスプリングの強さを一本一本調整します。
88本すべてを一定の強さにし揃える事で、安定したタッチが得られます。
スプリングは強すぎてもダメ、弱すぎてもダメです。
ちなみに音域によってスプリングの太さが違います。
さらにこのスプリングの形状はピアノメーカーによっても違います。
同じようにみえる部品でもちょっとした違いがたくさんあります。
さて、これからは乾燥の季節。
乾燥が進んできますとこのスプリングの強さも変わってきます。
それは即ちタッチが変わってきてしまうという事です。
過乾燥には充分ご注意ください。
それでは。。。m