ピアノの鍵って何のため? [ピアノのこと]
「鍵をかう」
「かう」と一言に申しましても、「買う」なのか はたまた「飼う」なのか。
いずれにしましても「鍵を飼う」なんていう行為は世界広しといえど、そう滅多にお目にかかれるものでもありませんし、「鍵を買う」という行為は、まぁ無い事はないですが、よくよく考えてみれば野菜果物の様に そんなにしょっちゅう購入する物でも無いですね。
では上記の「鍵をかう」とは、
鍵をかう=鍵をかける
実は私共の地域ではこれ一般的でありますが、逆に他の地域の方々からしますと「ん?何言ってんだぁ?」的な扱いになりますそうな。
「鍵をかける」事を この地域の方言では「鍵をかう」、と言います。
その むかし昔、我が家は家に鍵をかう(かける)なんて事はしなかったですな。
まあ田舎ですし、そもそも盗られて価値ある様な物なんて無かったですね。 あ~あ・・・
さて、我が家と違って高級品であるピアノには「鍵」 が付いております。
しかし上記写真の様に 鍵が付いているピアノもあれば、付いてないピアノもあります。
昔はほとんどのピアノには鍵が付いていた気もしますが、現在は半々でしょうか。
不特定多数の人が入る公共施設や学校などですと、無断使用や いたずらを警戒しての「鍵かけ」という事で必要でしょう。
しかし家庭用という事で 個人宅での使用を考えますと、鍵なんて不要ですし、大事に鍵をかけたは良いが「そのまま鍵をなくしちゃったぁ 」なんて事になれば さぁ大変。JAFロードサービスを呼んでもダメです。 調律師を呼ぶしか他ありません。
しかも わざわざ鍵かってあるピアノを 鍵をもらってきて開けてまでして練習したくないや~っていう心理状況にもなりかねません。
独り言ですが、鍵パーツの有無によってもピアノ製造におけるコストも上がるかな・・・とか考えてしまいますと何とも現代的かなとか。
さてさて、グランドピアノになりますと鍵も大きくなります。
茶色のピアノ写真はスタインウェイの鍵穴です。 まるで前方後円墳のようです。迫力満点だ。
そもそもグランドピアノとアップライトピアノでは鍵の大きさも違います。
ピアノの鍵を並べてみました。
とりあえず私の工具カバンに入っていたのやら、その辺に転がっていたのやらを集めてみました。
左3っつの小振りなのがアップライトですね。
メーカーのロゴやらマークやらがデザインされていて見てて楽しいですね。15分くらいは。
まだまだ色々な種類がありますが、これらの鍵を「大きい輪(リング)」か何かに一まとめにしてジャラジャラさせますと、さながら牢屋の鍵を大量に持った悪徳ポリスメンの様になるのは言うまでもありません。
文章と写真:桃太郎