黒鍵が太くなる!? [ピアノのこと]
黒鍵について
個人的な意見ですが、白鍵ばっかりの曲、いわゆるハ長調・Cメジャー、というのは簡単な感じでありますのは事実。
しかし、黒鍵をある程度使う曲・キーの方が慣れれば、そっちの方がより楽だったりします。
が、逆に黒鍵ばっかりは、それはそれで結構大変です。
弾きたい曲の楽譜を見て、フラット2~3個やらシャープ1~2個~とかだと、「よし練習するか」、となりますが、フラットが6個くらい並んでますと楽譜をぶん投げたくなります。
まぁ「慣れ」なんでしょうし、黒鍵の練習曲なんてのもあるわけですから、上手にお付き合いしていかないといけません。
そんな黒鍵について、写真をご覧ください。
上と下で違いがお分かりになりますでせうか?
これは、「黒鍵の影」が出ている状態と、そうでない状態の違いです。
照明によって、上の写真は黒鍵の影が右側にハッキリと出ています。
コンサート調律の時にもこの事は注意しますが、舞台上は照明が様々な角度で当たります。
しかし その照明の当たり方によって黒鍵の影が強く出てしまう事があるのです。
実際は上の写真よりも、もっと強く大きく出てしまう事もあります。
実は、この影によって「黒鍵を太く認識していまいミスタッチをしてしまう」事があります。
この様に、ほんのわずかな認識のズレによって演奏も変わってきてしまうのです。
黒鍵はその材質によっても演奏が変わってきます。
黒鍵に適している材質は「黒檀」です。
もちろん指触りも良く弾きやすいですが、高価であるため多くのピアノに使う事はありません。
流通しています多くのピアノの黒鍵は樹脂です。
しかし、樹脂から黒檀へ貼り替える事も可能です。
例として、ふさわしいかは分かりませんが、車でもタイヤやサスペンション等オリジナルから自分の好みに変えていって変化や良さを楽しむように、ピアノの部品も黒鍵を黒檀に変えて、より自分の好みに変えるなんてのもありなのでは。
ご興味がありましたら是非。
文:桃太郎