ピアノをもらう前に [修理・調整]
唐突ですが、ピアノを手に入れる手段は様々あります。
一つはピアノ販売店等で「購入」する。もしくは調律師から「購入」する。
最近ではネットで「購入」するという場合もあります。
他には、昔ご自身が使っていたピアノ、ご実家にあるピアノを「持ってくる」。
いろいろありますが、「もらう」という場合もあります。
この「もらう」というのは、知人から譲り受けるという事が多く考えられますが、上記の「購入」や「持ってくる」と違う点は、「ピアノの状態がよく分からない」というケースがあります。
例えば「購入」に関しては、一般的にはピアノが技術者の手によりメンテナンスされていますので、「使える状態」にあるはずです。
ご実家から「持ってくる」に関しては、ご自身が使っていた等、ピアノの様子が大体計り知れます。
しかし「もらう」というのは「状態が分からない」という事が多く、結構リスクを伴う事があります。
実際、知人から使ってないピアノを貰いご自宅へ運び入れ、いざ弾いてみると「音が出ない所がある」、「変な音がする」、ぶっちゃけ「汚い」・・・。等。
調律にお伺いし、内部を見ますと思ったより状態が悪いというケースもあります。
安く入手したけれど、その後思ったより修理がかかってしまった・・・というのも辛いですよね。
もし可能なら一旦拝見させていただけると、状態が確認できますので安心かと思います。
現在日本中には多くのピアノがまだまだ眠っているそうです。
しかし、ピアノというのは大変多くの部品が一定の精度を持つ事で成り立っています。
音がなんとなく出てるし~ではなく、やはりキチンと良い状態で安心して使って頂きたいと思います。
文章:桃太郎