鍵盤奥に秘めた謎の「印」 [修理・調整]
相変わらず日中は暑さも厳しいですが、日が沈んでからは少し涼しさも感じられるような気がします。
「長月」。 9月になりました。
朝の通勤時間にも、夏休みを終えた子供たちの元気な姿がみえ、街にも「普段」が戻ってきました。
さて、「普段」にちなんで普段あまり見ない所の紹介。 (無理やり・・・)
と、言いましても、はい、鍵盤です。
が、今回ご注目頂きたいのは鍵盤の奥の木の所。
何やら白くチェックしてあるのがお分かりでしょうか。
これは、チョークで印が付けてあるのです。
落書きをしているわけではありません。
この鍵盤の箇所は今、「音がこうである」とか、「ハンマーがこうである」等。
先回のブログでもご紹介したバックストップの位置であったり、他にも様々な「印」があります。
ちなみに、この印は調律師によって書き方もそれぞれ。
その人が分かれば、どの様に書いても良いのです。
でもあまりぐちゃぐちゃなのはちょっと・・・、という訳ですので、みなさん工夫してその人が分かりやすく、且つ作業性の高い方法で書いてます。個性が出ます。
すごく細かくチェックしてあるピアノを見ますと、そのピアノがとても大切にされているのを感じます。脱帽。
学生さんは夏休みも終わり学校。
そんな学校でしかあまり使わなかった「チョーク」で、今は道具として鍵盤等にチェックをしています。
「物」というのは、どの様に「かたち」を換え、その人の近くにまた寄ってくるのか・・・。
いえいえチョークに限った事でもないです。
カーボン紙だって使いますよ。工具として。。。m