ボストンの味 [ボストンピアノ]
皆様、お正月休みに帰省はされましたでしょうか?
弊社スタッフは愛知県外の者もおりますので、お土産も各地のものが揃ったりします。
各地域にはその地域の「味」というものがあり、「味覚」からその文化を知るというのは面白いものです。
さて、私共 調律師が、調律をするうえで気にする「味」があります。
それは、
「ピン味」 です。
ピン味とは、調律をする際に回すチューニングピンの「味」。味といいましても味覚ではなく、ピンの回り具合、もしくは回した時の感触など。
これはピアノメーカーによっても違います。もっと細かく言えば、指紋のようにピアノ一台一台違うのです。
写真はボストンピアノのチューニングピン、及びそのピンを把握している「ピン板」。
このピン板の種類や製造加工方法によってもピン味は変わります。
ボストンピアノのピン板はスタインウェイ特許の「オクタグリップ・ピンブロック」。これはボストンのみに採用されています。60度ずつずらし貼られた11層の堅木メープル材が、しっかりとピンを保持し、調律を長く安定させます。
このように目に見えない部品のこだわりがピアノの価値を大きく変えます。。。m