調律師の仕事です [旅行]
今年の春、京都へ私用で出かけた際のお話から。
この日は写真のとおりあいにくの雨・・京都タワーも若干寂しげに映ります。
しかしお寺巡りでは、その情緒あふれる風景に心が洗われるようです。
お寺というのは私が今までお邪魔した所では、いつも庭を綺麗にされています。
「庭師」という職業の方が手入れをされていらっしゃるんでしょうかね?職人の仕事という共通点でいえば私達「調律師」とも同じ。
庭師さんや、またその他多くの仕事においても各々の「こだわり」をお持ちなのでは?と思います。
さて、私達調律師の「こだわり」と言っては大げさに聞こえるかもしれませんが、まず手始めにピアノ内部を綺麗にします。
場面変わって当ショップでの出来事。
鍵盤下に異常はないか確認します。
幸い写真のピアノには目立った異常は見られませんでしたが時にはこんな事も・・
最後の写真に写る緑色の部品、本来なら丸い形をしているのですが、少し下の部分が削れたように見えるのがお分かり頂けるでしょうか?
これは虫に食われてしまい、このような形をしているのです。
鍵盤の、ちょうど弾き手の指が乗るすぐ真下の部品です。「フロントパンチングクロス」というのですが、鍵盤のタッチ感に影響が出る可能性があるので、交換が必要となります。
調律師が約半年もしくは年一回の点検をお願いしているのは音合わせだけでなく、写真のような状態になっていないかどうか、というところも含めてお伺いさせて頂いているのです・・R