調律師の体格 [調律]
ピアノには様々な大きさがあります。
横幅といいますか、88KEY並んでいます鍵盤のあたりは、そう大差ありませんが、アップライトピアノの高さやグランドピアノの奥行きなどは見るからに違います。
もちろん大きさに伴って、内部の様子も変わってきます。
特に内部構造の大きさの違いは我々調律師の作業性にも若干影響してきます。
写真はスタインウェイのフルコンサートD274のアクションを出し入れしているところです。
作業をする上で、グランドピアノはアクションの出し入れが多く、アクションを引っ張り出しては作業台の上へ乗せて、また戻し~の繰り返し。
これがなかなか重く、両腕を広げアクションを抱えて移動したりしますので、正直言って力の無い人には大変です。
特に写真のようにフルコンサイズになるとかなり大きくなりますので、大変さもアップします。
ちなみに、本場ドイツでは、このフルコンアクションを抱えてそのままぐるっと半回転させます。 ドイツの方々は体格も大きいので楽々やってのけます。
ちなみに外国の調律師はアップライトピアノの調律も座ってやってたりもしますので。
私もスピネットタイプ(小型)のアップライトでは座ってやりますが、外国の方はU3サイズ(高さ131㎝)のアップライトも座ってやってますから どんだけ~と思います。
まあ、私の身長も四捨五入すれば数字上は外国人並みにはなりますから。
文:桃太郎