傷付きやすいピアノ [ピアノのこと]
ピアノにおいて、一番傷が付きやすい場所を考えてみます。
多くのご家庭へ調律にご訪問させていただきながら、環境を含めそれぞれピアノの置かれ方や扱われ方等様々な状況の中においてピアノが年々どの様に変化していくか。調律の仕事をするうえで「観察をする」という事が重要なのは度々申し上げております。
傷、という事で冒頭申し上げましたが、これは様々なケースによりそうです。でもやっぱり傷が付きやすい箇所というのは存在します。
一番多いのは鍵盤蓋・鍵盤まわりでしょう。やはり手に触れる事の多い範囲ですので、ここはちょこちょこ当て傷擦り傷が目立ちます。
次には脚でしょうか、特にグランドピアノは結構ぶつけられてしまいます。ピアノの下に何か収納なさったりする際はご注意。
写真はグランドピアノですが、譜面台の傷というのもコレ致し方なく思われます。特にグランドは物を置き易いスペースがありますので。
でもお飲物を置くのは厳禁でお願いしますね。
アップライトピアノも譜面台辺りは結構汚れます。
ただこの譜面台の傷は傷の様であっても実はそこまで深い傷で無い場合もありますので修理やクリーニングの際には普通に綺麗に出来ます。
が、それでもしつこい汚れの様に不着する事もありますので少々厄介。
で、写真のような譜面台カバーをするというのも方法です。
スタインウェイのようにオリジナルカバーもありますし、皆様それぞれ工夫して生地や布をあててる方もみえます。
さてさて、不意についてしまった傷等の修理も行っておりますよ。
部品によっては外せるものもありますので、ピアノを持ち出す事なくパーツのみの傷修理というのも可能です。
ぜひご相談ください。
文:桃太郎