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ボストンの調律 [ボストンピアノ]

調律をするうえで重要な要素である「音をとめる」という事について、先日のブログでもお伝えしました。

この音のとまり具合(チューニングピンの回り具合)を「ピン味」と呼びますが、このピン味はピアノによって違います。


20130108_172836.jpg写真はボストンピアノのチューニングピン、及びチューニングピンが打ち込まれているピンブロック(ピン板)と呼ばれるモデルです。このチューニングピンならびにピン板によって調律具合は随分変わってきます。

下記はこのボストンのピン板についての解説です。
スタインウェイ固有の数々の技術革新のなかで、米国特許のオクタグリップ・ピンブロックはボストンピアノだけに採用されています。11層の堅木メープルを、木目方向を60度ずつずらして貼り合わせることにより、全方向からの力を均一に保ち、チューニングピンをしっかりと保持し、調律を長く維持します。

という事で、実際に調律した具合はやはり独特なピン味になり、他ではなかなか無い感じ。

それに伴い音色の変化も本当に感じやすいものになります。

ボストンは調律の合わせ方ひとつで、それはピン操作もそうですし、鍵盤の叩き方、いわゆる打鍵の仕方・方法によっても音が変わりますので大変奥深いです。

15188443090820.jpgそれは小型のアップライトピアノから大きいグランドピアノまで共通したものであり、他メーカーにみられる「高額機種」と「安価な機種」とで材料を変え区別してしまっている物とは違ってきます。

 

文章:桃太郎


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