鍵盤下は、なかなかカラフルなのです [修理・調整]
10月も間もなく終わります。
最近ではカレンダーの数字や暦などは物差し程度でしょうね。
いろいろな時間帯に外へ出て日差しを感じ、風を意識して空気を体感せねば、季節は実感出来ません。
淡い色の秋桜から、木々の紅葉と、眼をあちこちに配れば、それはもうこの上ない季節感に充たされます。
さてさて色鮮やかな写真。
赤と緑はクリスマスを思わせますが、まだ早いですよ。
店内にはまだ大きいカボチャがぶら下がってますし。
これらは、鍵盤の下にありますパンチングクロス。
簡単にご説明いたしますと、
赤色は鍵盤高さ用。(バランス)
緑色は鍵盤深さ用。(フロント)
で、もともとこれらのクロスは左の写真に見られます「ピン」に取付けられています。
この作業では、バランスピン、フロントピンを磨く為に各クロスを外してあります。上の写真はそのクロスが混ざったりバラバラになったりしないようにする専用ホルダーなのです。
各鍵盤の高さ、深さは各クロスに加え、薄い紙により寸法が調整されます。つまり、ひとつひとつ違うのです。
ピンを磨き終わったら元の位置に戻して、さらに微調整をして完成です。
普段日の当たらない鍵盤下。
ピンだって汚れますし、錆びる事もあります。
あまり目にしない場所だからこそよく観察をし、ピアノの変化を確認しなければなりません。。。m