ピアノを叩く [修理・調整]
本日 1月11日は「鏡開き」です。
鏡餅を開く時は包丁で切ってはなりません 。
写真のような「木槌」で叩き割って下さいますようお願い申し上げます。
包丁で切るというのは切腹を思わせるそうです。
しかし、大概の鏡餅は堅牢でございます故、木槌の方が粉砕するようです。
―
さて、 物を叩くハンマー(トンカチ)は様々な種類があります。
写真でご紹介した木槌の横には、普段「重量級のトンカチ」があります。
現在出張中で、ご紹介出来ないのが残念ですが、普通の方ではとてもじゃないですが振り回す事は容易でありません。
そんな重量級トンカチを使っての作業。
すみません、トンカチは写ってませんが作業風景をご覧ください。
これはピアノの弦を巻きつける「チューニングピン」を打ち込んでいる所です。
チューニングピンはそれ1本の長さもありますし、ピアノ一台のピンの本数は約230本ほど。
それを重量級のトンカチで打ち込んでいきますので相当な力仕事。
軽いトンカチではチューニングピンはまず打ち込めません。
各作業に適した工具を使うという事は技術者にとって重要ですが、ときにその工具が一般的な工具ではない時、
われわれ技術者はその工具を自身のものにすべく身体をつくっていくのです。。。m