接点で音質向上 ↑ [ピアノの管理]
ときに、
「接点」 という極めて局地的な箇所は、「もの」のあり方に変化をもたらす重要なファクターであります。
例えば、オーディオの世界では・・・
スピーカーとアンプ、それをつなぐケーブル。
ケーブルの末端の状態を綺麗にしておく事は音質向上につながります。
ケーブルその物の品質も重要ですが、錆びた様な状態ではもともこもありません。
アンプやプレーヤーをつなぐコードも重要です。
「RCAケーブル」、いわゆるAVケーブル等の接点を綺麗にしておくことで「音質」は向上します。
向上といいますより、本来の力を出させるという事でしょう。
ちなみにコンセントの先端も同様です。
とりあえず綿棒で掃除すればよろしいのでお試しください。
さて、ピアノでは多くのパーツが接触しています。
今回は、からくり部分であるアクションと鍵盤の接点をご紹介。
左の部品、キャプスタンといいます。
この部品の上にアクションが乗るわけですが、左側は綺麗な状態、右側は経年変化等によってくすんでしまった状態です。
くすんだ状態でもご使用は可能ですが、この状態が放置され続けますとやがて「錆」となります。
それはタッチ不良を招きますし、最悪アクション側のクロスを傷めてしまい、最終的にはクロスの貼り替えという二次被害へとつながります。
われわれ調律師はこのような所の変化にも注意し必要な処置をしております。
接点の摩擦は互いを傷つける事になります。
同じなんだなぁ、 人も、ピアノも 。。。m