SSブログ
メッセージを送る
ピアノの管理 ブログトップ
前の5件 | 次の5件

ホールのピアノの作業とは [ピアノの管理]

年度末の真っ只中、年末同様にいろいろとバタバタしますね。

この時期は音楽ホールのコンサートピアノの保守点検を実施しております。


一般的にピアノのメンテナンスというのは、1年に1〜2回の定期調律という形で実施していますが、コンサートホールのピアノでは少々事情が違ってきます。

ホールのピアノは「演奏会前」に調律を行いますが、細かいタッチの調整や音質の調整などは、別に時間をとって実施しております。

D4EBD49B-5AFB-4FD7-A6BB-201889D619DA.jpeg















保守点検」という形で行っており、1日〜2日間かけて細部まで調整を行います。

ピアノは部品の数が多く、それぞれが高精度な調整を求められますので、調律の時だけでは時間的に不充分なのです。

もちろん鍵盤調整や音色以外にも色々点検します。

譜面台に故障は無いか、各ネジの緩みやフェルト系の摩耗、キャスターのガタつきや本体の傷なども必要に応じて報告義務があります。

さらにはピアノ保管庫の状態も随時把握し、各季節に応じた空調管理も確認していきます。

そして演奏会前の調律に訪問する時も細かな変化を記録・記憶して保守点検の際に反映させていきます。


これらは一朝一夕で出来るものではなく、長年そのホールとピアノに寄り添って得られるものであり、最終的には演奏者、ホール、その地域への音楽文化貢献に影響していくものでもありますから「ピアノ保守点検」というのは大変重要な作業なのです。

もちろんホール以外のピアノへも実施出来ますのでご相談ください。


文章:桃太郎

スタインウェイをはじめ、ピアノのことならお気軽にご相談下さい!
→ 名古屋ピアノ調律センターのホームページへ
 共通テーマ:音楽

ペットとピアノについて [ピアノの管理]

ペットと一緒に暮していらっしゃる方が多い現在、ピアノに対しての影響を心配される方も。

ペットへ「ピアノはダメ」とトレーニングが出来れば良いかもしれませんが、なかなか難しい事です。

571C7131-D926-44B4-82EC-F72344BCE814.jpeg






















写真は我が家に居るネコで、「ド・レ・ミ」を大変上手に打鍵しております。

上手だねぇ、お利口さんだねぇ。


我が家ではネコが一番偉いのでこの様に「ネコ踏んじゃった」どころか「ネコが踏んじゃった」の如くピアノは乗りたい放題です。


どうしてもペットのしてしまう事には甘くなってしまいますよね分かります。うんうん。


それでも、やはり皆様が心配されるのは「ピアノの中に毛が入るのでは?」という事。

我が家もそうですが、こればっかりは仕方ないので定期調律の際に内部掃除をし対応しておりますのでご相談ください。

他には時々あるケースですが、ピアノの上で「そそう」をしてしまった場合、内部の部品に悪影響が出る恐れがありますので早めにご連絡下さい。

889B0B53-0E44-42EE-BADF-F8C3CCB4F2EE.jpeg

















文章:桃太郎


スタインウェイをはじめ、ピアノのことならお気軽にご相談下さい!
→ 名古屋ピアノ調律センターのホームページへ
 共通テーマ:音楽

ピアノを変えるセンターピンとは? [ピアノの管理]

10月になってしまいましてもう秋っぽいです。 
今年は多湿が例年になく半端ナイ年でしたが、気がつけば乾燥に警戒していく時期に入ります。

この前まで「除湿せよせよ」と申しておりましたがこれからの時期は逆の事を言い始めます。


では、そもそも多湿・過乾燥になると何が起こるか…。

ピアノを構成する物は木やフェルト、金属などありそれぞれが様々な素材から作られております。

それらは湿度の変化を受ける事で状態が変わりますので、調整はもちろん品質に影響をもたらします。


その多くのピアノパーツのひとつあります「センターピン」について動画で解説しておりますのでご覧下さい。

65FD9547-1001-4688-B147-7E22EEA88DEC.jpeg












センターピンはピアノ内部を可動させている関節の様な役割を果たしております。

ピアノを動かすうえで本当に多くのセンターピンが使われており、ピアノのタッチや音色に影響します。

どんなに緻密な調整や調律をしようともセンターピンがまともに動いていなければ話になりません。


適切な湿度管理をしていないとピアノがまともに動かず、せっかくのピアノの価値が失われるどころか、練習の妨げにもなりますのでしっかりと意識をしましょう



文章と動画:桃太郎




スタインウェイをはじめ、ピアノのことならお気軽にご相談下さい!
→ 名古屋ピアノ調律センターのホームページへ
 共通テーマ:音楽

ピアノ除湿機っていつまで必要なの? [ピアノの管理]

「季節もの」をいつしまうか。衣替えもそうですが、なかなか悩みどころな点も多いです。

時期は違いますが、我が家なんかは「こたつ」をしまうのに妻の許可を得たり娘の承認を得たりと申請のたらいまわし。しまいには「猫が可哀想だ何だかんだ…」。困ったものです。


さて、今年の梅雨は期間も雨量も多く、いつになく多湿に悩まされる梅雨でした。

最近は少し落ち着いてきたかしれませんが、これからは台風の時期に入ります。

梅雨時期に稼働させていた「除湿機」、季節ものの様な家電ですがこれからの時期もしっかり必要です。

意外と11月位までしっかり必要な年もありましたので、除湿には気を抜かず常に湿気を確認して適宜稼働させてください。


文章:桃太郎

B17F2A5B-4E49-4397-B08F-6CA8A19A977E.jpeg


スタインウェイをはじめ、ピアノのことならお気軽にご相談下さい!
→ 名古屋ピアノ調律センターのホームページへ
 共通テーマ:音楽

夏といえば虫。でもピアノに虫は…。 [ピアノの管理]

毎日毎日暑い日が続きますね。

夏本番になり外ではセミをはじめ沢山の虫が活動しています。

様々な虫がいますが、ピアノに影響を与えてしまう虫もいますので注意が必要です。

ピアノ内部には細かいフェルト系の部品が多く、それらが虫害にあってしまうとあっという間に状態が悪くなります。

特に鍵盤のフェルト部品が虫喰いになってしまうと注意が必要ですので、ご心配であれば定期調律の際にご相談ください。

7BC273DB-6CA5-46D1-9793-78B267083311.jpeg

























鍵盤のフェルト部品は消耗部品でもありますので、鍵盤にガタつきを感じたら交換すると良いのですが、虫喰いでガタガタになってしまっては悔しいものです。


虫喰いは多湿で発生しやすい要素がありますので、ピアノ設置環境は注意が必要です。


文章:桃太郎

スタインウェイをはじめ、ピアノのことならお気軽にご相談下さい!
→ 名古屋ピアノ調律センターのホームページへ
 共通テーマ:音楽
前の5件 | 次の5件 ピアノの管理 ブログトップ