ピアノの背の高さの違い [動画]
アップライトピアノの背の高さは、よくある高さだと、121cm前後と131cm前後が多いです。この2つ!というわけではなく、この範囲で中間の高さ125cm前後のモデルもあれば、イレギュラーに小さい110cm前後のモデルもあったりします。
今回は、ヤマハの121cmと131cmの2台を使って、大きさによる違いを動画で取り上げてみました。
ヤマハだと、121cmをU1、131cmをU3と呼ぶのですが、U1は「ユーワン」、U3は「ユーサン」と数字を英語と日本語と混ざって呼ぶ人が多い気がします。終わりが「ン」の方が言いやすいからなのかな?
小林
ヤマハのWシリーズって? [ピアノのこと]
ヤマハのアップライトピアノで、1974年〜1997年頃まで発売していた「Wシリーズ」というシリーズがあります。
木目で、デザインのバリエーションが色々とあったシリーズで、現行に比べると色味・形も様々。
現在当社で展示中のピアノだと、次のピアノがWシリーズです。
ところで、このWシリーズ。1970年代発売当初は、W101、W102、W103、W104、W105、W106と、6種類のピアノがあったのですが、最初の頃はピアノに書いてあるモデル名が全部「W」のみなんです。
私自身、入社したての頃、新しくお店に入ってきた中古ピアノのモデル名が分からず、ものすごく困惑した覚えがあります。Wの何?と先輩に聞かれても、Wしか書いていないんですもの…。
そこで、見分けポイントをまとめてみました
まず、ピアノの高さが約121cmなら、W103かW104のどちらかになります。この2つは、デザイン的にも似ていますが、キャスター上の脚元と、鍵盤の蓋にデザインの違いがあります。
W103は、キャスター上の脚元が化粧板(木目)で、鍵盤蓋の蝶番(金属)がピアノの端ギリギリまできています。
W104は、キャスター上の脚元が金色(木ではない)で、鍵盤蓋の蝶番(金属)は、端ギリギリまではありません。
次に、ピアノの高さが約131cmの場合。残っているのはW101、W102、W105、W106の4モデルですね。
まず、ピアノの脚が板状で、ピアノ本体との隙間がない場合は、W101になります。
ピアノの脚とピアノ本体に隙間があり、脚のデザインが曲線を描く猫脚になっている場合、W106になります。正面のパネルが3枚段組されているのも特徴です。
残るW102とW105ですが、正面のパネルが平面で、譜面台が鍵盤蓋についていればW105。
譜面台が鍵盤蓋ではなく、正面パネルについていればW102になります。
いかがでしょうか。画像だらけで、ごちゃっとした感じになってしまいましたが、こういう違い・見分け方ができるんだなぁと思っていただければ幸いです。
以上、ヤマハのWとしか書いていないピアノの見分け方でした。
小林
ペトロフ社6代目が来店! [ペトロフピアノ]
先日、チェコのペトロフ社より、6代目アンナ・プロウスコヴァーCEOが初来日され、名古屋にある当社にもご来店くださいました!
ご結婚されて、名字が変わっていますが、ペトロフ創業家の6代目になります。
ちなみに、チェコでは名字の表記が男性と女性で違うそうで、夫または父親の名字+ováとなるとのこと。5代目のズザナ社長の名前は、チェコ語だと「Zuzana Ceralová Petrofová」となっていて、ん?Petrofさんじゃないの?と以前気になって調べたところ、知りました。
今回は、チェコ語を通訳をしてくれる方も同席だったので、聞きたいことを気軽に聞くことができ、ありがたかったです。ピアノについて、いろいろな話をできた貴重な時間となりました!
今までこういう時に、ピアノ話に夢中で、記念写真まで頭がまわらなかった技術者集団の当社。YouTubeやSNSをあげていく中で、やっと意識改革もされ(笑)、今回は「忘れないように!」と、無事記念撮影をいたしました。
当社ペトロフwebページのリニューアルも終わり、ますますペトロフの魅力を発信できたらなと思います
小林
ベヒシュタインのショールームへ行ってきました
2023年で当社は50周年を迎えますが、ベヒシュタインは170周年を迎えます。
創業170周年を記念して行われた勉強会に参加するため、先日ベヒシュタイン・セントラム東京へ行ってきました
勉強会の後はショールームも案内していただきました!
ベヒシュタイン、ホフマンのグランドピアノやアップライトピアノの主要モデルが数多く展示されています
当社にも展示はありますが、展示していないモデルもあり、いろいろ試弾させていただき大満足
創業170周年を記念して行われた勉強会に参加するため、先日ベヒシュタイン・セントラム東京へ行ってきました
勉強会の後はショールームも案内していただきました!
ベヒシュタイン、ホフマンのグランドピアノやアップライトピアノの主要モデルが数多く展示されています
当社にも展示はありますが、展示していないモデルもあり、いろいろ試弾させていただき大満足
中には1867年製のベヒシュタインも展示されていました!
よく見ると分かるかもしれませんが、鍵盤は85鍵だったり、弦が平行に張られていたり、今のピアノとは違って面白いですよね。
よく見ると分かるかもしれませんが、鍵盤は85鍵だったり、弦が平行に張られていたり、今のピアノとは違って面白いですよね。
試弾の様子も少し撮影させていただいたので、またの機会にご紹介できたらと思います
森
ピアノ防音対策について [防音・サイレント・消音]
結構な頻度で、ご相談されることの多い「防音対策」についてですが、方法やコストによって、対策や効果もさまざまです。
アップライトピアノの場合、手軽に取り入れられる方法が、真ん中のペダルを使用して、音を抑える方法です。(※モデルによっては、手動操作の場合や、取り付けられていない場合もあります)
メリットとしては、費用をかけずに対策ができること。デメリットとしては、音色やタッチは変わってしまうことが挙げられます。
ピアノに、吸音パネルをあてる方法もあります。響きを少し抑えることができ、音量も少し軽減しますが、すでに周囲からのクレームが入ってしまった場合などには、状況にもよるので一概には言えませんが、対策としては気持ちの面で不安が残るかもしれません。
メリットとしては、音色やタッチが変わらない、ピアノに手を加えないこと。デメリットとしては、音が消えるわけではないので、騒音トラブルが万事解決とはならない可能性があることでしょうか。
消音機能を取り付ける方法は、現実的に対策として取り入れるお客様が多い印象です。生音が出なくなるため、音のトラブルとしては解決につながる場合が多いです。ただし、鍵盤の打鍵音は残りますので、マンションで夜中に演奏する等は避けた方が良いと思います。
メリットとしては、生音が消えるため、音のトラブルは解決につながりやすい。デメリットとしては、電子音での練習になること、アップライトピアノで15〜20万円ほど、グランドピアノで30〜40万円ほど費用がかかることがあげられます。
お部屋の防音工事、防音室を設置する方法は、演奏者にとっては一番ストレスなく弾くことができますが、費用面でなかなか気軽には導入しにくいかと思います。二重窓工事であれば、20万円程が目安に、防音室であれば150万円前後〜、防音工事ですと300万円前後〜が、費用の目安になります。大きさや、部屋の状態によっても金額は左右されます。
音漏れは、水漏れのような感じで、たとえば窓1箇所を二重窓にしたとしても、ほかに隙間があればそこから音が漏れていくので、専門業者に相談することが一番安心で、無駄のない対策が取れるかと思います。
さて、そんなピアノの防音対策について、動画でもご紹介しております。具体的な検証数値など気になる方は、ぜひご参考にしてみてください。
小林