25周年! [ボストンピアノ]
今年2017年、ボストンピアノは製造開始25周年を迎えました。
20周年を記念して台数限定で製造されたボストンブルーからもう5年と思うと早いような長いような。
青いピアノ、なかなかのインパクトがありましたよね。
スタインウェイが来年165周年ですので、それに比べるとまだまだ歴史が若いボストンピアノ。私たちもブログ等で「いいピアノなんです!」と、ご紹介させて頂いておりますが、百聞は一見に如かず。やはり実際のピアノを弾いていただくことが一番わかりやすいと思います。
そうなると、ピアノも万全のコンディションでご用意していなくてはいけません。
普段から合間を見ては作業していたのですが、先日から、お店で展示している全てのボストンピアノ、整調・調律の見直し作業を開始しました。
その作業が今日で、アップライトピアノもグランドピアノも全て完了!
どのボストンピアノもベストな状態に仕上がっています。あぁ、早くお客様に弾ていただきたい!
4/16(日)11時からは、ミニコンサートもございます。
ご来店の際は、ぜひぜひボストンピアノを弾いてみてください♪h
木目のボストンピアノ見れます! [ボストンピアノ]
スタインウェイ”デザイン”のボストンピアノ。アップライトピアノのUP-118PEには外装の仕上げが4種類あります。
まずベーシックな黒艶出し塗装仕上げ
黒い外装に金色のボストンロゴマークが映えますね。
やっぱりピアノは黒でしょう!という意見もあります。
こちらは現在お店にて展示中です。
つぎはウォルナット艶出し塗装仕上げ
ミルクティーみたいな色でカワイイですね!と表現したお客様もいらっしゃいました。
ウォルナットの中でも、こういう明るい色で仕上げているメーカー・ブランドは珍しいように思います。
化粧板は同じウォルナットですが、こちらはウォルナット半艶塗装仕上げ
艶出しに比べるとシックな雰囲気になります。
お部屋に入れた時、まわりにとけこみやすいとういうのはありますね。お母様方からの意見でよくあるのは、ベタベタと指紋が目立ちにくいから!でしょうか。
こちらのピアノは、ご成約済みとなっておりまして、ご試弾はできないのですが、どのような感じか見ていただくことは可能です。
色見本だとなかなか全体のイメージがつきにくかったり、写真では微妙に色の出方が変わっていたり…とありますので、ちょっと気になるなって方は、ぜひご来店ください。
最後はマホガニー艶出し塗装仕上げ
深みのあるワインレッドの色合いは高級感が漂います。
ちなみに、ワンサイズ上アップライトピアノのUP-126PEからは、外装仕上げは黒艶出し又はこのマホガニー艶出しの2種類となります。
あいにくこのピアノは現在お店にはないのですが、取り寄せもできますので、ご購入検討中の方はお気軽にお問い合わせください。
ピアノって一度場所を決めて置いてしまうと、めったに動かすことがないものですよね。だからこそ、「見た目にもこだわってみる」というのもいいんじゃないかな~と思います。h
ボストンピアノの大きさの秘密 [ボストンピアノ]
ピアノの音を決めますのに必要な要素は様々あります。
弦やハンマーの質はもちろん、各パーツの材料から細部にわたる設計まであげ出したらキリが無いです。
とりあえずパッと見の印象「大きさ」でお話をしますと、アップライトピアノは背の高さ、グランドピアノは奥行き、というところに音を決定する要素があります。
アップライトの背の高さはだいたい120cmから130cmくらいです。小さい方は120よりまだ10cm程低いタイプもありますが、大きい方は130cmより+1〜2cmといった具合。これ以上大きくなりますと圧迫感もすごいですね。高さ200cmのピアノとか想像してみると もう石碑の様でしょう。
そんなに背が高いと調律も大変です。足が長いで有名な私も流石に大変ですよ。ハハハッ、ぁ〜ぁ、・・・
小型ですと155cmくらいから、フルコンサートグランドになりますとスタインウェイDモデルで274cmです。
奥行きが大きくなればそれだけ理想的な音やタッチも得られますが、設置場所が限られてきますと現実的ではありません。
設置するお部屋に合わせての選択になっていきます。
ところで。写真のピアノ、スタインウェイブランドであります「ボストン」ですが、こちらのピアノは大きさに特徴があります。
実は ボストンのグランドピアノの響板は、奥行きが幅広にとってあります。ご存知でしたか?
これは「ワイドテイル設計」と呼ばれ、例えば178cmのボストンの響板面積は 他社ピアノの190cmクラスの響板面積に相当します。実際に弾いてみますとこの違いはよく実感出来ます。
特徴的なところでアップライトからも1つ。
アップライトピアノの背中、裏側は普段 壁に面しており、月面ほどではありませんが その姿はなかなか見られません。(月面は地球に対し常に同じ面しか見せず、それは実は月の裏側に秘密基地があって・・・)
もしピアノの背中を見る事があれば、そこにあります柱の状態をご覧になるとなかなか面白いですよ。
写真はボストンのアップライト。柱(支柱)が見えますが、コレ、不均等に配してあるんですね。
ピアノにかかる弦張力、特に高音域により応えるためにこの様になっております。もちろん響板をしっかり保ち耐久性・安定性も抜群です。縁の下の力持ち的な存在でっせ。
最後の写真の2台はヤマハのアップライトピアノです。
通常のタイプとXタイプの支柱ですね。
各社、各機種、比べてみますと色々違いますねコレ。
他にも響棒(写真で言いますところ、響板へ斜めに取付けてある棒)の様子も違います。
この写真の向かって左端から2番目の響棒なんかは良く見ますと角度が違うの分かりますか?
こういう所も観察してじっくり見ますと、ピアノへの関心も高まり色々と楽しくなります。
それが各社・各機種、更には製造年によっても様々違ってきますから、もうピアノを謎の生き物のようにも感じます。月の裏側にもあると良いですね。
写真と文章:桃太郎
こだわって設置されたボストンピアノ [ボストンピアノ]
お正月休みも終わり、日常がもどりつつある頃、成人の日を含む3連休がやってきました。
穏やかな天気に恵まれた昨日、「ボストン・GP178PE」のご納品に伺って参りました。
今回ご納品させて頂きましたお客様はピアノ教室の先生。
以前はアップライトピアノをご使用されており、その頃からのお付き合いなのですが、 ご紹介のとおりボストンのグランドピアノにお買い替えです。
お部屋も専用に改築され、窓からは田園風景が望めます。
素敵です。
実はこちらのお部屋はご主人のこだわりがぎっしりで、天井も音響用、窓も二重サッシ。
音を聴くにおいて、お部屋の環境というのは非常に重要です。
何もないお部屋というのは響き過ぎる傾向になりますが、こちらはそのような心配もなく、すでにピアノ用の空間に。
素晴らしいです。
ちなみにピアノの下に敷いてある絨毯。
こちらは「高性能遮音材サンダム」という専用の絨毯。
床への振動を減らし、響きも適度に調整してくれています。
ご主人のこだわりはキャスターへも。
これは「スティムフューチャー」と呼ばれるインシュレーター。
通常のインシュレーターと違い、車輪を浮かせるという物。
インシュレーターとの接点はキャスターの土台(軸)のみ。
これにより床に吸収される振動を空気振動に変え、ピアノの音をクリアなものにします。
などなど、ご主人の音へこだわりは実際にレッスンを行う先生(奥様)への大きな助けに。
素晴らしいです。
調律師であるわたくしもボストンピアノを最高のパートナーにして頂くべくサポートして参ります。
ありがとうございました。。。m
ボストンの味 [ボストンピアノ]
皆様、お正月休みに帰省はされましたでしょうか?
弊社スタッフは愛知県外の者もおりますので、お土産も各地のものが揃ったりします。
各地域にはその地域の「味」というものがあり、「味覚」からその文化を知るというのは面白いものです。
さて、私共 調律師が、調律をするうえで気にする「味」があります。
それは、
「ピン味」 です。
ピン味とは、調律をする際に回すチューニングピンの「味」。味といいましても味覚ではなく、ピンの回り具合、もしくは回した時の感触など。
これはピアノメーカーによっても違います。もっと細かく言えば、指紋のようにピアノ一台一台違うのです。
写真はボストンピアノのチューニングピン、及びそのピンを把握している「ピン板」。
このピン板の種類や製造加工方法によってもピン味は変わります。
ボストンピアノのピン板はスタインウェイ特許の「オクタグリップ・ピンブロック」。これはボストンのみに採用されています。60度ずつずらし貼られた11層の堅木メープル材が、しっかりとピンを保持し、調律を長く安定させます。
このように目に見えない部品のこだわりがピアノの価値を大きく変えます。。。m